関節受容器の作用(パチニ小体&ルフィニ終末)

関節と骨格筋には筋紡錘・腱器官・パチニ小体・ゴルギ終末・ルフィニ終末・自由神経終末などの受容器が存在し、筋膜や関節包とか皮膚の受容器も固有感覚に関与しています。

各受容器は関節運動に関する重要な情報を供給するものですが、情報に対する受容器の反応パターンはそれぞれ特徴があります。
関節受容器の作用(パチニ小体&ルフィニ終末)_b0165362_803848.jpgパチニ小体は関節運動の初期相の作動が特徴で、この受容器は振動刺激に対し非常に急速な反応をしても反応後はすぐに発射を止めます。

また、高速で大きく動かした時により大きな反応を示す受容器なので、高速のアジャストに作動する受容器でしょう。
介入速度が速いですから深達性の目的に適います。

緩やかな関節の動きにはルフィニ終末が作動します。この受容器は順応が遅いけれども疲労耐性が高く、反応は長時間続く性質をもち、圧刺激の強度検出器の機能を果たします。

ルフィニ終末を作動させようとするなら緩やかな速度のアジャストを選択し、さらに深部に伝わるように加圧の方向を調整すると効果が増します。

by kappanochiro | 2016-10-30 08:04 | カイロプラクティック | Comments(0)  

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