臍輪活点(寿点)ヘソの付近(脳活法より)
臍の左側には、腹腔神経叢があり、これが第三の急所です。この腹腔神経叢は生命神経叢とも太陽神経叢とも呼び、生命と非常に関係の深い急所です。
太陽は光と熱で宇宙を照らし動物の生命を育んでいます。植物もまた一本の草木にいたるまで太陽に生かされ、花を咲かせ実を結んでいます。
臍の左側の一点に指頭で好刺激を与えると、副腎の働きと同様の著効を得られます。
このように五臓六腑の生理機能が律動的に、かつ活発に働くことで治癒に向かうことが、あたかも太陽のごとし、という意味なのでしょう。腹腔神経叢のような内臓神経叢の形成には、交感神経線維だけではなく、副交感神経線維も関与していますから、刺激に対し敏感に反応するのです。
内臓機能の管理は自律神経系の重要な役割です。生存の根底は食べ物の消化と吸収ですが、食物は身体にとっては異物なので、異物には免疫機能が働きかけます。まさに腸は、神経系と内分泌系と免疫系を備えた独立した臓器とも言える「小型の脳」です。
日本人が古来、腹(胆)を重視し、呼吸法・健康法の中心とするほど重要性を理解していました。東洋では、ヨガや座禅でも全身の身体動作を活用しながら、臍下丹田を腹式呼吸の中心においています。特に腹(胆)=小型の脳を鍛えることを主体としています。
腹式呼吸と言っても呼吸ですから、空気の出入は肺で行います。腹式呼吸とは臍下丹田に意識を集中して、ゆっくりとしずかに横隔膜の上げ下げを大きくする呼吸法です。明日に続く
by kappanochiro | 2015-06-21 07:33 | 健康観 | Comments(0)