研究会での最後の手技は「最後を締める」出来の良い手技で終わりなさいと指摘されました。金と銅のメダルが多いチームは勝負強いといわれるのに対して、銀メダルの多いチームは課題点が多いといわれるように、勝って終わるのと負けて終わるのとでは気持ちが違います。
負けて終わると後に引いてしまいますから、研究会でも上出来の手技で締めくくると気持ちも明るく終われると言うことです。先輩方は厳しかったですが、厳しさは技術を追求するうえでの厳しさであって、それは単なる先輩と後輩という関係ではなく、仕事に取り組む姿勢も教えの中に入っていました。
目先の利を追うような技術を覚えると、技術に美しさも風格も生まれないと注意されたこともあります。現代の言葉なら「ハウ ツーもので覚えた技術はいつか行き詰まるよ」ということなのでしょう。
研究会が終了したら自由な雰囲気を持つことも教えにあり、懇親会になっても、まだ出来の悪さを嘆いているのは上達しないという教えも思い出します。
なかなか改善しない患者さんのあと、落ち込んだ気持ちを引きずって次の患者さんの施術をしてはいけないということ。「蟻地獄に落ちる前に、早く気持ちを切り替えろ」。
# by kappanochiro | 2025-05-23 14:41 | カイロプラクティック | Comments(0)