元気な高齢者の特徴

ヒトは直立歩行を進化としましたから、とにかく動くこと。それには立位の巧緻性が大切で、巧緻性は歩行の前提となります。歩行は蹴る力を表し、また体力の総合的評価です。若者でも病み上がりは歩行に勢いを感じません。


腰部→膝→外果の移動曲線がきれいな半円を描かず、外果の高速な蹴りだしが乏しいもの。フレイルでも努力で健康状態を取り戻すことは可能ですが、取り戻す元気があるうちに取り戻さないと要介助から要介護へと進むのは必然です。太ももが細くなり身体が一回り小さく見えるようになったら、なかなか筋力は取り戻せないのが実情です。

元気な高齢者は握力が落ちていません。落ちても片手だけなら回復しても、両手の低下は全身症状の進行かも知れません。握力は握り返す力であり、背筋を伸ばし全身で踏ん張る運動ですから、単に手に力が入らないだけの問題ではなく全身症状を知る良い手掛かりになります。


手指は屈曲拘縮しますので、健康な人は手指を伸展位に保つことができる元気さがあります。手を握りしめる(指の第1関節)ときは奥歯をかみしめます。

噛み締め力は頸椎が担うので頸部の筋力が必要です。肉食獣が獲物を捕らえたときに、爪を立てて引き倒す行為の名残のようです(伝え歩きの力)。


# by kappanochiro | 2026-05-16 13:55 | 健康観 | Comments(0)

 

メタボ症候群とロコモ症候群

メタボ症候群は心血管病の最大の危険因子と考えられています。欧米型の食生活に代表される高脂肪食・運動不足などによりエネルギーが過剰に陥りやすい生活習慣となり、これが基で肥満へと進みます。

 肥満は内臓脂肪量の増加や、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる)の原因となって、糖尿病や脂質異常症・高血圧などの心血管病(動脈硬化性疾患)の危険因子が集まってしまいます。

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 ロコモ症候群(運動器症候群=移動機能の低下した状態)は、運動器を人生80年用に使い続ける時代に入ったための新しい概念です。入院し治療が必要な運動器の障害は増加し50歳以降に多発していることは、多くの人にとって運動器を健康に保つことが難しいことを意味しています。

 

 運動器をこれほど長期間使用し続ける時代はこれまでなく、これは従来の運動器機能障害対策の単なる延長線上では解決できないことを示しているようです。

 運動器障害は徐々に進行することから、自分で気づくことが重要です。

階段を上るのに手すりが必要 ②15分ほどで歩けなくなる ③片足立ちで靴下を履けない ④横断歩道を青信号で渡り切れない ⑤家の中でつまずいたり滑ったりする

これらのサインが顕在化してきます。高齢化に落とされる陰とでも言いましょうか。


# by kappanochiro | 2026-05-15 15:06 | 健康観 | Comments(0)

 

スラスト技術が表ならば裏の技術は?

スラストは急スタート→ダッシュ→急ストップの技法です。速度(角加速度/入射角)にプラスして、力加減の調整+手ブレ防止は危険防止の点から重要な要素になります。高速手技だけに柔らかい感じ・温かい感じが必要なのは、こうした感覚的なものを立体的(三次元)に行うことが求められるからでしょう。

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 スタート後、ダッシュではなく「流す感覚」で走り、パッとストップする技術もあります。じわ~と押し込み、溜めを作っておいてパッと離す、私はこんなテクニックをよく使います。スラストほどの切れはないですが、安定感の高い、有用な技術でスラストの裏の技術と捉えています。

 その他の裏技として、重力差を活かす方法や、胸腰椎移行部を下位から上位に連続的に押し込むノンストップも活用しています。走り高跳び、走り幅跳び、三段跳びは、それぞれ踏切後の跳ぶ角度(入射角)が違うようなもの。

 

 私は、若いころからあまりスラストを行うほうではなかったですが、やらないだけであって、やり方は習いましたので、スラストをやらない分、パルぺ―ションは細部にまで丹念に行います。施術の手順や力加減等を図るピンポイントのターゲティング能力を高め、初弾命中率を意識した施術を心掛けています。基準を複数持ち、モビリゼーションにもカイロ理論に基づき、全体を俯瞰しながらもターゲットを絞り込む意識で行っています。


# by kappanochiro | 2026-05-14 09:47 | カイロプラクティック | Comments(0)

 

健康的なウオーキングのコツ

効果的なウオーキングのコツとして、デコボコ道、坂道や階段、砂浜など安定性の悪い場所で、バランスを取りながら歩くことが薦められています。接地するたびに路面の形状が違うことで、足底はその違いに合わせ全方向にバランスを取ろうとします。この歩き方は身体の隅々まで刺激を伝えます。これが足の動力学的な働きの特徴であり、人間本来の歩き方である「あおり歩行」です。

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この歩き方により、足首・膝・股関節に僅かな捻りが生まれます。健常な関節なら柔軟性によって捻りの動きは吸収されて意識にのぼりませんが、膝や足首に痛みを感じている時には痛みが増幅します。エアーシューズや厚底靴の出番になりますが、こういった吸収性の高い靴を履きなれると、普通の靴を履いたときに痛みが出て往生することも出てきます。

 

関節構造は靭帯などで強固に固定されていますが、それは完全な固定を意味するものではなく、多少のひずみを許容できる構造です。関節面同士が多少の滑り運動を許す構造は、足底の関節構造に多くみられますし、手や脊椎も似た構造を成します。


足底の小関節の集合構造(多軸性複合構造)には各運動域内での「あそび」が起こり、このあそびによって不規則運動に対する調整運動が行われます。関節のあそびは三次元的な動きを持つので複雑で多様な運動が可能になり、この動き方こそが足底アーチ(土踏まず)の発達にとって有効な働きをもたらす要因です


# by kappanochiro | 2026-05-13 15:42 | カイロプラクティック | Comments(0)

 

年賀状を読み直して

探し物をしていた時、鬼籍に入られた先輩からの年賀状が出てきました。その先輩に『研究会での最後の手技は「最後を締める」出来の良い手技で終わりなさい』と指摘されたことを思い出します。金と銅のメダルが多いチームは勝負強いといわれるのに対して、銀メダルの多いチームは課題点が多いといわれるように、勝って終わるのと負けて終わるのとでは気持ちが違います。

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研究会でも上出来の手技で締めくくると、気持ちも明るく終われると言うことです。先輩方は厳しかったですが、厳しさは技術を追求するうえでの厳しさであって、それは単なる先輩と後輩という関係ではなく、仕事に取り組む姿勢も教えの中に入っていました。
 

目先の利を追うような技術を覚えると、技術に美しさも風格も生まれないと注意されたこともあります。現代の言葉なら「ハウ ツーもので覚えた技術はいつか行き詰まるよ」ということなのでしょう。

研究会が終了したら自由な雰囲気を持つことも教えにあり、懇親会になっても、まだ出来の悪さを嘆いているのは上達しないとも。

こういう教えは頭の中にしっかりはいっているものです。なかなか症状が改善しない患者さんのあと、落ち込んだ気持ちを引きずって次の患者さんの施術をしてはいけないということだと思います。「何があっても、早く気持ちを切り替えろ」。


# by kappanochiro | 2026-05-12 14:56 | カイロプラクティック | Comments(0)