最適な姿勢は教科書だけ

日常生活が省力化されたことによって重労働も必然的に減ってきたことで、強い筋力を使う機会も減少してきました。その影響は、背筋力(抗重力筋)の低下として如実に表れます。背筋力の低下は背骨を正しい位置に保持する能力の低下に直結します。

解剖学の教科書には「正しい姿勢」が載っていますけど、誰もが教科書どおりの正しい姿勢をしているわけではありませんよ。

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そもそも、いつ正しい姿勢に完成するのかも疑わしいですし、中年になる頃には背骨や関節の組織は衰え、その進行に合わせて活動の低下も進みます。

高齢者の前傾姿勢は加齢により重心線が移動するバランスの問題ですね。


最適な姿勢と言っても、すべての人に共通した唯一最良な姿勢があるわけではなく、教科書どおりにはいかないものです。


各人にとっての最良な姿勢とは、最小の努力で最大の支持機能を発揮できる姿位であって、これは解剖学で言う「正しい姿勢」とは違うでしょうが、正しい姿勢に近い方が疲れにくいですから、したがって経済効率の良い姿勢、これが良い姿勢を心掛ける理由になるのでしょう。


明日、25日(水)は臨時休業致します。

# by kappanochiro | 2018-04-24 08:25 | 健康観 | Comments(0)  

羊は群れで動く動物(背骨の動きも似ている)

羊は群れで動く動物ですから、群れで行動しているときは手を煩わすことはないそうです。飼育小屋に入れるときでも、先頭のリーダーが小屋に入れば、それに続いてどんどん入ります。ところが、一頭だけ群れから離れてしまったとき、この一頭を群れに戻すのは厄介ですし、逆に群れから一頭だけ追い出す、これも技術が要るのだそうですよ。

背骨の働きも似たようなところがあります。背骨は
体軸となる主要な骨格(体幹の軸心)です。柱として身体全体を支える支持骨格として、首(頸椎)・胸(胸椎)・腰(腰椎)・骨盤(仙骨と尾骨)から構成されています。
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の力学的特徴は、支柱としての強靭さと、安定性を維持しながら関節機能としてのしなやかな運動性(柔軟性)も合わせ持つ構造があります。


背骨の運動性は頸椎と腰椎とがそのほとんどを受け持ちます。

頸椎と腰椎はグループ(ユニット)で自在に動くことにより、固定の強い胸部と骨盤部の橋渡しを受け持っています。

多様な応力を受けますので、牽引療法が有用なのでしょう。

# by kappanochiro | 2018-04-23 08:12 | 健康観 | Comments(0)  

多関節の運動パターンはリズム

多関節の運動はパターン化していますので、動作中の反応で病態の慢性度や障害の程度を確認できます(有用度が高いので検査にも用います)。例えば、正座は股関節・膝関節・足関節の運動で、それも両側ですから、少なくとも計6つの関節が正座には関わります。

腰掛位より正座の方が下肢関節の悪い個所を容易に調べることができるのは、機能は回路(リズム)と考えられるからです。

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壁を背にして踵と後頭部を壁に付け、手の親指を太腿の外側に付けて立ちます。
両足は踵を合わせるだけで腰が前に入り、背筋が伸びて胸が開きます。正しい姿勢に近づきます(少し緊張が高くなり過ぎですが)。


この姿勢を保ちながら万歳をして手のひらを壁に付けると、どちらか付けにくい方があるはず(若者は身体が柔らかいですから、難なく出来るだろうが)。身体や肩に捻じれがあるから。でして、これが身体の癖です


正しい姿勢を取り戻すには、下肢の関節の柔軟性と、関係する筋肉の伸縮性も取り戻しませんとね。
明日、22日(日)は臨時休業いたします。


# by kappanochiro | 2018-04-21 08:04 | 健康観 | Comments(0)  

悪化要因は加齢+パターン化

背骨の彎曲が成長に伴い完成に向かうのは、重力に抗した活動を繰り返すことにより活動を支える強さとバランス感覚を高めるからです。固定力と支持力の向上で、足底アーチも類似の発達をします。

背骨は、靭帯・関節・筋肉・椎間円板などの構成要素で成り立ちますが、工学的見地からみると安定の良い構造物とは言えないのは、頭・胸部及び骨盤の重要な部位が狭い基底部の上に位置しているからです。


姿勢が悪くなる要因には加齢による変形や、使い過ぎによる軟骨の摩耗も大きな問題になります。変形は程度の差こそあれ
100%の人がなる病態です。

姿勢が悪くなるのは、端に背骨が丸くなるだけのものではなく、足首・膝・股関節などの変形による影響が加わり進みます。

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身体を前に曲げると、自然に股関節や膝・足首も曲がるのは関節運動の連続性です。逆にどこかの関節の運動が低下すると全体の運動に及びます。

動作を行うとき、使う関節が多いほど(多関節運動)巧妙な運動が可能になるのですが、動きの悪い関節があると、その悪い部分で円滑な運動や同調性・協調性の低下を起こします。

運動制限が起これば、目的とする運動や動作が出来なくなってしまいますよね。
明日に続く。

# by kappanochiro | 2018-04-20 07:54 | 健康観 | Comments(0)  

3、手の把握動作に必要な回旋運動と機能肢位(続き)

回旋運動は手作業を行うための基本であり、この運動には機能的に連結している上下の橈尺関節が関係する。上橈尺関節は肘に属する関節で主な運動は橈骨頭の回旋 ②下橈尺関節は手根から区分される関節で主な運動は、尺骨の周りでの橈骨下端の回旋性の偏位である。上橈尺関節→下橈尺関節→橈骨手根関節の一連の作用は生理的・機能学的に連結している。

/下橈尺関節の主な運動は手の把握動作に必要な前腕の回旋を起こし、回外位では橈骨と尺骨の骨軸は平行にあり、回内位では互いに交差する。この交差運動において橈骨な、近位は尺骨の外側に、遠位ではその内側に位置し、また、この運動において尺骨は不動であるのに対し、橈骨は軸を中心に回転する。
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こうした運動で手指を動かす筋群は、上腕骨や前腕骨から起こり、大部分は手の骨に停止する。しかし一部は橈骨に着き前腕の運動に与る。

前腕の機能的肢位は、中間位(包丁を持つ)と半回内位(字を書く)との間に存在するもので、この肢位は筋のエネルギー消費が最小となるだけでなく、拮抗筋群間のバランスのとれた状態に合致する。

それと肘関節・膝関節共に「休め」の姿勢は屈曲位になるから、拘縮もこの肢位で起こる。
(一社)東京都療術師会品川支部四月研究会レジュメより

# by kappanochiro | 2018-04-18 07:56 | カイロプラクティック | Comments(0)  

2、動作の基本は屈伸と回旋(昨日の続き)

肘関節は上腕と前腕をつなぐ関節であり屈伸運動により上肢の長さを調節する役割を担い、この運動により手指を身体のあらゆる部位に導くことができる。これが手作業の基本的な役割であり、かつ手指の巧緻性を生む。

例えば物をつかむ動作は、①肘の伸展十前腕の回内でつかむ ②肘の屈曲十前腕の回外で手元に持ってくる、この二つの運動の円滑性から成る。

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このように肘関節の屈伸運動に前腕の回旋が加わることで、手の方向づけをコントロールする運動が行われるだけでなく、肩から上肢にかけて常に最適の肢位をとるための基本的役割が成される。
この時の動きの中心は上肢帯での解剖学的関節と、筋肉等による機能的な関節との複合的な運動による。

肘関節の最も安定した位置は、肘関節の90°の屈曲と、上橈尺関節で回内と回外の中間位にしたときの肢位であり、細かい手作業をする時は肘関節をこの安定位置を自然に取る。

さらに肘関節伸展位においては前腕と上腕は直線状になるので、この肢位では前腕の回旋は肩関節の回旋と複合する。ただし肘関節の伸展の角度は手に持つ物の重量に関係しており、お茶を注ぐ動作だと、急須なら腕を最大に伸ばして注ぐことも出来るが、重いヤカンではそうはいかず、肘を屈曲にし、それにプラスして「肩関節の外転や代償動作」で前腕の回旋を増強する。

なお、上肢三関節は複合的な動きを成すため、結髪運動のような動きで関節や関節付属筋の障害度や慢性度を知ることが出来るから、動作課題として評価すると良い。明日に続く。
(一社)東京都療術師会品川支部四月研究会レジュメより

# by kappanochiro | 2018-04-17 08:12 | カイロプラクティック | Comments(0)  

肘関節の施術について

1、肘の関節の解剖と機能

肘関節は上腕と前腕との間に機能的連結を行う上肢の中間的な関節であり、膝関節と類した機能を持つと言える。肘関節の役割は「肩」の運動を介して空間中に前腕を位置させ、手が自由な肢位を取れる働きに適うよう以下の三つの関節で形成されている。

①腕尺関節=上腕骨滑車と尺骨滑車切痕との間の関節で、肘関節の運動を代表する蝶番関節による屈曲と伸展 

②腕橈関節=上腕骨小頭と橈骨頭上面にある関節窩の間の関節で、付随的に働く球関節による屈伸と回旋 

③上橈尺関節=尺骨の橈骨切痕-橈骨頭関節環状面との間の関節で、それに付着する橈骨輪状靭帯からなる骨・線維性のリングを持ち、下橈尺関節(関節頭の環状面一橈骨の尺骨切痕間)と共に前腕の回内/回外にに働く車軸関節。

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このように肘は三関節から成る関節であっても、三関節を共同に包む関節包により関節腔を連続している単一の関節である。
これにより、2つの異なる作用を持ち、①屈曲・伸展→真の肘関節による運動(運動自体は比較的単純だが、この部の損傷は多発) ②回内・回外、である。

明日に続く。(一社)東京都療術師会品川支部四月研究会レジュメより

# by kappanochiro | 2018-04-16 07:54 | カイロプラクティック | Comments(0)  

姿勢が悪いと感じている人は9割にも

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なんと、なんと、約90%の人は「姿勢が悪い」と感じているそうですよ。悪い原因の第一位は「骨盤のずれ」でして、では、骨盤がずれていると誰かに言われたか、この第一位は「整体・カイロプラクテイック等」だそうです。
治療師は不良姿勢≒骨盤のずれと思っているようですね。(私も骨盤のチェックはしますけど)。


年齢が高くなるにつれ「背中が丸くなってきた」ことを実感する人が増えてくるのは自然なことです。街中ガラス張りですから、見たくなくても自分の姿が見えてしまいます。ことに横のラインは抗重力の能力を如実に示します。


現代社会は省力が進んだことにより、身体を動かす機会が減ってしまいました。パソコンなどの普及は、前屈みの不良姿勢を長時間強います。背中を丸める害は横隔膜の働きを低下させ、内臓の動きも抑えてしまいます。


不良姿勢を防ぐ意識が大事で、それには背筋や腹筋の筋力強化も必要ですね。背骨を横から見ると、正しい背骨のラインはゆるやかなS字のカーブ(彎曲)になっています(と言っても、解剖学の本に載っているような正常な彎曲を持つ人はいないでしょうけど)。

この姿勢を脳にインプットし、ちょくちょく姿勢をリセットすることが正しい姿勢に戻す意識になります。

# by kappanochiro | 2018-04-15 08:10 | 健康観 | Comments(0)  

夜型と朝型のタイプ(好きな空間いる時の脳)

夜型タイプは就寝前に実力を発揮し記憶を定着できても、私のような朝型タイプは就寝前の時間帯は不得手です。ところが朝なら大丈夫です。

朝型タイプの脳は起床直後からすっきりしていますから、いつでも仕事に入れる状態になっていますし、疲労度ゼロの脳が仕事開始を待っています。未使用の脳ですからキャパシティも十分です。したがって、知識を潤沢に吸収できます。それと、電話も掛かってきませんから静かですし、仕事に集中できますね。好きな空間いる時の脳は働きが良いそうです。


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朝型タイプには
12時間早めに出勤し、始業前に一日の仕事の段取りを整えておいてから本来の業務に取り掛かる人も少なくないようです。

始業時間までの限定された時間というのも、集中力を高め能率をアップするように働きます。


やらなければいけないことを前の晩に整理しておき、翌朝それらの内容を確認するようにすると、夜型と朝型の利点を活かすことが出来るそうですが、どちらか得意な型に偏るものなのでしょう。


記憶と言えば、試験前の「一夜漬け」があります。記憶と言うより丸暗記と言った方が良いかもしれませんが、とにかく切羽詰って無理やり脳に押し込んだというような記憶法です。


誰でも一夜漬けがベストでないことは分かっているのに、それでもお世話になった人は多いのは、やらなければいけないのにぎりぎりまで腰が上がらなかったからに違いありませんが、それなりに有効で捨てがたい方法でもあると言えるのでしょう。

# by kappanochiro | 2018-04-14 08:35 | 健康観 | Comments(0)  

記憶の定着には睡眠が必須

1、記憶を強化するには良質の睡眠
睡眠は記憶の定着を助ける説があります。脳は眠っている間に日中に経験した情報を整理し再生する働きがありますので、記憶を強化するには良質な睡眠が必須の条件です。いつでも、どこでも記憶強化のためには「居眠り」しないといけないのかもしれません(大義名分ができた)。また、ひらめきも睡眠が促進します。
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記憶強化には就寝前の時間帯が有効とされていても、はやり夜も遅くなるにつれ脳の疲労も蓄積されるため脳の混乱が起きる率も高くなってきます。

混乱が起きれば記憶の効率は悪くなりますし、それも同じ間違えを繰り返すというイージー ミスが多くなってくるのが特徴です。集中力の低下ですね。

効率の良い脳の働きは就寝前の30分までが良いようですが、これは夜型のタイプ向きです。

午前中に記憶したことを定着させるには昼寝も効果的ですが、堂々と昼寝タイムが取れる職場環境はないでしょう。それならば、目をつぶっているだけでも定着効果は得られます。
この間、雑音の類は遮断しておいた方がより効果的なのは、脳の休息を妨げる要因を入れないからです。明日に続く。

# by kappanochiro | 2018-04-13 08:13 | 健康観 | Comments(0)