手の指の進化

ヒトとチンパンジーは遺伝子の塩基配列は98%が共通で、両者は類人猿の中で最終にヒト科とオラウータン科に分岐したと考えられています。疎林からサバンナに出たアウストラロピテクス(約440万年~300万年)はヒトの祖先と言われ、粗末でも石器を有する文化を持ち、ここに猿人原人(ホモエレクトス)旧人新人に分類されました。

霊長類は本来、森林での樹上生活に適した哺乳類なのですが、約20万年前に誕生した新人のホモサピエンスの頃になると体毛は消え、道具を使って文明を作っていました。

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ヒトとサルの分岐点に「指の変化=進化」があります。ヒトの手は他の動物ではできない正確な運動を行うことができます。

①母指末節骨の幅が広く、長くなったことで母指と他の指で物をつかめる 

②母指-示指間の角度が増加し、広い角度を保つ 

③指骨の曲率が減少 

④母指に起着する強い外転筋と内転筋の働きにより、母指を示指に近づける(内転)、遠ざける(外転)が可能に  

⑤第1中手骨底-大菱形骨間は典型的な鞍関節により、この関節をテコにして母指をその長軸上に45度回転できることで母指対向性(対立性)を手に入れました。明日に続く。


# by kappanochiro | 2022-12-05 15:14 | カイロプラクティック | Comments(0)  

腰の痛みと療術(昨日の続き)

2、まとめ(後ろ脚の上に前頭前野がのる姿勢)

筋の等尺性収縮による緊張過多・硬結・拘縮等が局所痛と結びつきやすく、症状それ自体が病状との関連が深い。ここに直接施術を加えることによりその部位の改善を図り、それが病状の改善や苦痛の軽減に結く。施術効果も患者自身が納得しやすい。非特異的腰痛に内科系や婦人科系は含まれないだろう。

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良い姿勢は、「仙骨の上に頭部が乗る」と形容されているように、後ろ脚の上に前頭前野が乗る姿勢を意識すること。姿勢とリズム(機能)には相関があり、エネルギーの経済効率である。


脳も内臓でありリズムを持つから、動きの減少で姿勢が崩れると脳のリズムも変容し効率が悪化する。綺麗に見せるには、ファッションセンスに加えて、姿勢と歩き方。それには筋肉が必要である。

入力系は多様だが出力系のほとんどは筋肉が受け持つから、こまめに動き、負荷を加える動きで、表在感覚と深部感覚を賦活化し、アナボリック ホルモンを枯らさないこと。動きを覚えるのも忘れるのも脳内ネットワークの働きである。


個々の関節にも「健康寿命」があると実感する。関節を使うのに支えがいるようになり、関節も終活をしてやらないと症状が固定化し生前硬直に向かう。第54回東京都委託施術者講習会レジュメ要旨。


# by kappanochiro | 2022-12-03 09:25 | カイロプラクティック | Comments(0)  

腰の痛みと療術

1、医業類似行為の占める割合と、科による分類

運動器疾患においては13.8%が医業類似行為を受療し、そのうちの45~60%は医業類似行為だけを受療している。これに対し内科系は1%であるが、不定愁訴を含めればもっと高率になると考える。受療者の年齢分布では、医業は65歳~70歳がピーク、医業類似行為は55歳~65歳がピークになる。高齢になると足腰のパワー(力とスピード)とスタミナが減少することで、思うような動きが出来なくなり、それに伴い「心痛」が増強する。受療者のピーク年齢は施術者の年齢の±10歳と言われるが、コロナ下での巣ごもりの長期化による影響は若年や中年にも及んでいるのは基礎代謝量の減少が大きく関わっているようだ。

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腰部に疼痛をおこす疾患には内科系・婦人科系・整形外科系等が考察できるが、整形外科的な症状は筋骨格系の疾患と言え、腰痛の中で最も多いタイプの症例である。筋骨格系の腰痛の大部分は筋疲労が原因と考えて良く、器質的異常が存在しても、一種の機能的変化と考えられる。この腰部の筋肉疲労の誘因となるのは「腰椎前彎/後彎増強の姿勢」にある。一般的に中高年は筋力が低下するため、骨格に直接に影響を受ける骨(関節)由来の腰痛を訴えるようになり、痛みの組織が筋から骨(関節)へと移行してくる。明日に続く。第54回東京都委託施術者講習会レジュメ要旨。


# by kappanochiro | 2022-12-02 09:51 | カイロプラクティック | Comments(0)  

自分の型を身に付け、攻める(続き)

アジャストと緩和操作は同じ傾向になるもので、個性そのものと言うのは、強い緩和操作をする人のアジャストは強いし、ゆっくりとした押し込み方の傾向もでも同様と言える。それと、緩和操作で「ラスト プレーが甘い操作」は、その甘さがアジャストにも出てくる。

相撲で言えば、立会いから自分の型で攻めるのが良いわけで、「右を差したら負けない」という型の持っていき、実力の7080%の力でも勝てるように。気を抜くのではなく、実力差を見せつけての勝負だ。

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若い患者は柔軟性があるからアジャストは容易にできる。アジャストは緩急/強弱を活かして、コース(角度)を活かすと良い。スピードが速ければ良いというものではなく、コントロール(制御)できる最高速度(加速度)で行うことが大事で、150kmを超す球速でも、すっぽ抜けのボール玉では打者は振らない。

小柄な女性が大柄な男性相手にランバーロールを練習しようとしても体格負けしてしまうから、最高速度は出なければ、別の方法を考えよう。

野球ならストライクゾーンを縦横9分割して打者と対決する。その時に原点(勝負)とするコースを決める。アジャストゾーンを頭に入れて、自分の基本、得意とするコースを決めるのは、アジャストの角度や方向になるから。頸椎・胸椎・腰椎・骨盤の部位別にこの角度を身体に覚えこますことが最優先だと考える。日本カイロ協会令和4年忘年研究会字レジュメ要旨


# by kappanochiro | 2022-11-30 10:36 | カイロプラクティック | Comments(0)  

勝った時こそ反省をする

アジャストは「鳴ればいい」とか「どこか動けば良い」ものでもない。触診も接触もしなくても、捻りを大きく付ければ脊椎は動くものだし鳴るもの。このテクニックしか持たない人に「私はカイロプラクターです」と名乗られても受け入れてもらえない。

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講師は学生のアジャストを受け、また学生にデモンストレーションをして「スラスト感」や「力の配分」を確かめ合わないと学生の力量を判断できない。椅子に座りっぱなしの指導が駄目な理由は、フォームの良し悪しは見た目で判断できるけど、接触点が正しいかとか、接触圧の加減などの細かい部分は受けてみないと判らないから。

受けてみることで的確な評価ができるのは、食べてみてこそ、味や歯ごたえが判る食感とか質感と同じである。


見た目は似ていても、毎回スラストの力加減が違っている段階は、上達への道半ばと言ったところ。しかし、この期間が大切である。試行錯誤を重ねて自分なりの味わいを獲得していく過程だから。受けないで傍で見ているだけだと、ベテラン講師であっても鮮やかな「音」に幻惑されてしまうことがある

学生同士の実習にも「講師の手本」がなければ共通認識の下で意見を述べ合うことは出来ない。コーチが「カーブの打ち方」を口で説明しても、実際に打って手本を見せたつもりが笑いの種になってしまうこともある。明日に続く。日本カイロ協会令和4年忘年研究会字レジュメ要旨


# by kappanochiro | 2022-11-29 08:15 | カイロプラクティック | Comments(0)